獣医師の仕事

 今でこそインターネットが普及し、獣医師の仕事について検索すると、獣医師が実際にどんな仕事をしているのか何となくわかります。しっかり調べてから獣医学科に入れよと突っ込まれそうですが、僕が大学に入る前はネットも今ほど普及しておらず、大学に入って授業を受けるまで、獣医師=小動物獣医師(イヌ、ネコなどの愛玩動物獣医師)だと思っていました。

 獣医師法という獣医師全般の職務や資格について規定した法律があり、次の3つに寄与することが使命とされています。

・動物の保健衛生

・畜産業の発展

・公衆衛生の向上

言い換えると、獣医師には、動物の健康を保つこと畜産業に貢献すること食品、環境衛生、感染症予防などの公衆衛生の向上に務めることが求められています。

 現在、日本の獣医師といえば、仕事内容は主に次の4つが挙げられます。

・臨床獣医師:小動物(イヌ、ネコなど)、家畜(牛、馬、豚、山羊、羊、鶏)の診療

・公務員獣医師:家畜の伝染病の検査、農家の指導、食肉検査、公衆衛生(食品衛生、感染症予防など)、伝染病の研究など

・教育機関:大学教員、専門学校講師など

・製薬会社:製品開発、学術的営業など

 ここに挙げただけでも、仕事が多岐に渡ることがわかると思いますが、この他にも様々な場所で獣医師が活躍しています。

 僕は現在、牛と馬の診療を行なっているので、家畜の臨床獣医師ということになります。獣医師=小動物獣医師だと思っていた僕も大学や前の職場で様々な仕事の選択肢があることを知り、今の仕事に落ち着きました。その経緯はまた別の機会に書くことにします。

 獣医師や獣医系大学を目指す学生さんには、このことを知っておいて欲しくて今回の記事を書いてみました。少しでも参考になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました